日々 ウスバカゲロウ
供覧でまわってきた文章に蜻蛉のことがのっていて、隣席のS氏が
「アリ地獄って蜻蛉の幼虫だよね」
私「え!そうなんですか?」
S氏はおもむろに引き出しを開けて、国語辞典をひきはじめて、
「ほらやっぱりそうだよ」と辞典をみせてくれた。
蟻地獄…ウスバカゲロウの幼虫。
新明解国語辞典より抜粋
ほんとうだー。すごいよSさん。すぐ字引をひくのはステキなことだよ。
でも昔みた唐十郎のとった「青春牡丹燈籠」というドラマに、
カゲロウがでてきたけど、1日で死んでいた気が。
かげろう…成虫は水辺を飛び、産卵後数時間で死ぬので、短命、
はかないことのたとえのよく引かれる。
新明解国語辞典より抜粋
蟻地獄としてアリをおとしめ、殺して(生きていくためだから
しかたないけど)
カゲロウとして、子供を産んだあとは、はかなく死んでいくのかぁ。
そう考えればセミも何年も土の中にいてひと夏でその生命は終わるもの。
そう考えると人間は無駄に長く生きている、ととるか
何十年も生きられるから可能性は大きい、ととるか
でもはかない生命もある、ということを思い出させてくれたSさん、
ありがとうございます。