試写会『TOKYO!』観る
友人Mちんがあたった『TOKYO!』を観にいった。
- 1話目監督 ミッシェル・ゴンドリー
ストーリー
恋人と一緒に東京へ上京してきた女の子が抱く「私は何のためにいきているの?」という
ことに奔走し変化する女の子の話。
好きな監督、ゴンドリーの作品を今回一番期待して観にいった。
藤 谷 文 子と加 瀬 亮 のカップルが仲睦まじく東京の街を歩く
シーンはリアル。加 瀬 亮 の演技力がそう感じさせたのかな?
ストーリーは居候先の友人の本音を聞いてから、恋人にも距離を感じ始めた女の子が変化し始めてから
激変しだす。
ゴンドリーしか発想できない手法で、物語がハッピーな方向へ転換。
(正直、変化しだす過程が恐かった。友人も同意見)
『恋愛睡眠のすすめ』は長く、また主人公の身勝手さに多少理解できない部分もあったけど、
『TOKYO!』は主人公の女の子に共感できた。
主人公の、繊細で気にしていることが他人には違うようにみえる恐さを、
変化(へんげ?)する過程とともに上手く描いている。
ゴンドリー監督は長編より短編のほうが合っている(私に?)かも、と思った。
- 2話目 レオス・カラックス監督
これはダメだった。
ドゥニ・ラヴァンの激変ぶりに驚きつつも暗い地下下水道のシーンあたりで目をつむる。
その後起きて見るも、すべてが謎なまま終わった。
- 3話目 ポン・ジュノ監督
ストーリー
11年間引きこもりを続ける男がピザ配宅の少女と恋に落ちていく
ラブストーリー
ポン・ジュノ作品は初めてみた。
香 川 輝 之 の引きこもり生活空間の整理整頓ぶりに脱帽。敬礼。
人の生活空間(とくに本)が気になるタチなので、主人公より部屋を凝視する。
蒼 井 優ちゃんが倒れる瞬間のスローモーションがきれい。
わたしも主人公同様、相手が優ちゃんならば、恋におちるなぁ。
意識を失った少女の目を覚まさせるためにした、青年の優しい行為に場内は笑いに包まれていた。
その後の展開は「ん?」と思うところもあった。
ほんとうにこんな将来がきたら、恐いなぁと思いつつ、そういう未来も「今」ならくるかもしれないなぁ、
と妙な現実感を感じた。
そういう空気は世界共通なのか、東京ふくめ日本に流れている空気なのかな。
3監督とも作品にクスクス笑いがあちこちちりばめられていて、好き/嫌いに分かれるだろうけど
私はタダで楽しめたので良かったです。