映画『ブラック・キス』

映画館で『ブラック・キス』をレディースデイなので観てきた。

手塚眞監督だし、安藤政信橋本麗香、オダジョと顔ぶれもよいので

けっこう期待して行った。


結局ラストは「そうなっちゃうの〜?」という感じで、なんともかんとも。

犯人とそれを追う警察とかを描くと、ああいう形になるのかな、と。

ホラーにリアルを求めすぎてしまったのでは?

でも監督がそれを描きたかったのなら、いいかな。


全く予備知識なく、観に行ったので(手塚眞だから)『乱歩地獄』に

引き続き、苦手なホラー系。ホラーは大丈夫だけど、血がだめ。

だからオープニングは目をつむっていた。

いい具合にノイズ音が切り刻むシーンにかかっていたので、良かった。

中原昌也が音楽にクレジットされていたけど、このシーンなのかな?

肉片を切る音とかがダメで、前回の『乱歩地獄』の「芋虫」の回は貧血

になった。


それにしても手塚眞監督は美しい女優・男優を選ぶのがお上手。

<映画監督>と名乗らず、<ヴィジュアリスト>とご自分で名乗られる

のもうなずける、キャスティング


最初の犠牲者の男性も一昔前の、怪奇映画にでてきそうな感じの俳優さんだったし。

橋本麗香も、『白痴』でも美しかったし、今回は色んな表情(化粧にもよるのかな)

を持つ女優さんだな、と思った。

以前みた短編映画もモデルの宮本はるえが綺麗だったし、『白痴』の甲田益也子

美しかった。みんなモデル(甲田益也子は元モデルで、ミュージシャンだけど)

さん。今回もモデルさんが多かったような。モデル業界ものだし。

確かテレビ東京で放送していた「ヴァンパイア」ものの夜中のドラマで、

主人公の敵役で出演した村田充が出ていたので、

やっぱり手塚眞の美への眼力はすごい!というか、私の好みと同じ!

と一人盛り上がっていた。


映画を見終わってから、駅前のレンタル屋で中古ビデオで『手塚眞ヴィジュアル・

エクスタシー1』(短編が入っているもの)が売られていたはず!と

思って急いで行くともう、そこには無かった…。

誰も買わないだろう、とタカをくくっていた私が悪いんだけど。


代わりに悔いの残らないよう『ポーラX』と『Dolls』を買った。


『ブラック・キス』のパンフの裏があんじなのだけど、もうあんじは恐い。

トラウマになりそうで、みたくないよ。