日々 

Sに初めて行った。
気持ち悪かった。
そのあと一緒に行った女の子と男性と飲みに行く。

「世の中にはいろいろと抱えている人がいるんだから興味本位で聞いちゃ
いけないこともあるんだよ」
とその男性に言われた。
その人が彼女の年齢や詳細をみんなに隠し、はぐらかしていたから
私たちが問い詰め、茶化し、
「もう○○さんとは(○○さんはちゃんとほかのところに就職したので)
会わないから、いいじゃないですか〜」
とこれまた今思い返すと失礼な言い方で、聞いてしまった。

彼はいつも感情の起伏が一定の人だったから、おもてにはださなかっただろう
けど、かなり怒っていたと思う。

彼女のことを話してくれ、「ね、人が喋りたがらない、ってことはそれだけ
いろいろあるんだから」と言われた。

彼女と会えない毎日で、泣いてるよー、と淡々と語っていた。
本当にその彼女のことを愛しているんだな、と思った。


そして、人と話をするときもその人の状況を思い描いて言葉を選ばなくては、
と痛感。