本 平山夢明『鳥肌口碑』
- 作者: 平山夢明
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2003/07
- メディア: 単行本
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とにかく、都市伝説的なものも、話をふくらませて、細部に至るまで
書かれているので、読んでいて、グロテスクな場面は気持ち悪くなってしまった。
読後とくに思ったことは、「女の一人暮らしは、怖い…」ということ。
私も以前一人暮らしをしていたが、「10階だから大丈夫〜」と
いうことは、決してないし、いつなんどき何が起こるかわからない
のが女の一人暮らしなのね、としみじみ思った。
前半は不思議系というか、幽霊やこの世のものでないものたち
の話。
後半は人間の狂気を中心に描いていて、後半のほうが断然怖い。
「エレベーター」と「コンタクト」「手びねり」が
もうどうしようもなく、怖かった。
結局いちばん怖いのは、人間のこころ。
何も悪いこともしていないのに、理不尽にふりかかる暴力といっても
過言でない、しうち。
作者の平山夢明は、吉野朔実の本に関するエッセイ本で、名前だけは
知っていたけど、うーん。漫画では「わんぱく」なイメージだけど、
作品はこわいよう。
でも「「こわい」とわかっていても、他の平山氏の本が読みたいなぁ。