本  平山夢明『鳥肌口碑』


鳥肌口碑

鳥肌口碑

17日から読んでいて、体調が悪くなったのは、この本のせいかしら?

とにかく、都市伝説的なものも、話をふくらませて、細部に至るまで

書かれているので、読んでいて、グロテスクな場面は気持ち悪くなってしまった。



読後とくに思ったことは、「女の一人暮らしは、怖い…」ということ。

私も以前一人暮らしをしていたが、「10階だから大丈夫〜」と

いうことは、決してないし、いつなんどき何が起こるかわからない

のが女の一人暮らしなのね、としみじみ思った。


前半は不思議系というか、幽霊やこの世のものでないものたち

の話。

後半は人間の狂気を中心に描いていて、後半のほうが断然怖い。


「エレベーター」と「コンタクト」「手びねり」が

もうどうしようもなく、怖かった。


結局いちばん怖いのは、人間のこころ。

何も悪いこともしていないのに、理不尽にふりかかる暴力といっても

過言でない、しうち。



作者の平山夢明は、吉野朔実の本に関するエッセイ本で、名前だけは

知っていたけど、うーん。漫画では「わんぱく」なイメージだけど、

作品はこわいよう。

でも「「こわい」とわかっていても、他の平山氏の本が読みたいなぁ。