日々 ウサギ


図書館で舟越桂の作品集(確か東京の木場にある美術館で展示された作品

が収録されたもの)をみる。

解説で川上弘美が書いているよう、舟越桂の絵はどうしてこんなに

寂しい目をしているのだろう。

美術館で立体的な作品像を前にすると、彼ら(作品)の、

こちら側を見ているようでいて、見ていない視線に

まいってしまう、というか。どうしても交わらない私と彼らの視線。

そして悲しそうな瞳。 
舟越桂の作品と甲田益也子の顔は似ているな。


やっぱり作品集では伝わってこない迫力が、美術館で作品を実際に目の前

にすること=作品と対峙することだから、それはものすごい体験になるわけで。

これからも気になる展覧会には行こう、と年頭に思った事を再確認した。


図書館帰りに沈丁花の香りを楽しみながら(でも花粉症のため

あまりかぐわしい匂いは感じず…)帰り道を変えたら、

そこに なんと 黒ウサギが!

野ウサギかしら、と思って空き地ににじり寄っていくと意外にもウサギさん、

気さくなお人で

こちらにウサギさんのほうから近づいてきた!!

私のひざの上に乗るウサギ。そして匂いを確認してからまた野草をむさぼる

ウサギさん。

かわいい!!


その空き地に梅の花も満開だったので携帯のカメラでとると

近くで洗車していたおじさんが

「いい写真とれましたか?」と話かけてきた。

私「このウサギは野ウサギですか?」

おじさん「いや、この隣の○○さんの家のウサギだよ。今日は天気がいいから
     外にだしてるんだろうね。かわいいよね」

私「ええ。本当に。人懐こくて」


そうだよなぁ、いくら田舎とはいえ、野ウサギはいないよな、と恥ずかしくなった。